9歳の壁を乗り越えるには?子供の成長のためにすべきこと
2017年03月09日 [Default]
9歳の壁を乗り越えるには?子供の成長のためにすべきこと
人生にはいくつかの壁がありますが、子供が成長していく過程でも、さまざまな壁にぶつかることがあります。その一つに9歳の壁で、10歳の壁、小4の壁とも言われます。この壁をどう乗り越えるかが、その後の成長にも大きく関係してくることから、パパやママは9歳の壁についてよく知っておく必要があるのです。
そこで、9歳の壁について、9歳頃の子供の心境や壁にぶつかるとどうなるのか、壁を上手に乗り越えるコツなどを詳しく解説します。9歳の壁について正しく理解し、子供が壁の前に立ち止まったときに、親として何をしてあげればいいのかをいっしょに考えていきましょう。
9歳の壁とは?
元々は、障害のある子供が9歳頃になって、学習面や言語面の発達においてぶつかる壁のことを「9歳の壁」と呼んでいました。しかし、最近は、障害のない子供であっても9〜10歳になると学習面でつまずくことや、運動面でも個人差が大きくなることで、9歳の壁という言葉が一般的に使われるようになったのです。
この時期は、身体だけでなく心も急激に発達することから、学習面や運動面でつまずくと、今まで感じたことがなかった劣等感というものを持ってしまうことがあり、これが壁を感じるきっかけになります。9歳の壁は、これから先のさまざまな問題を解決する力をつけるチャンスでもあるので、親子で力を合わせて上手く乗り越えたいですね。
9歳児に訪れる心や環境の変化
9歳の壁にぶつかる要因は、9歳という年齢が成長の節目であること、この時期ならではの心と環境に変化が起こることが考えられます。身体が大きくなるだけでなく心も成長しているので、ママから見れば驚くような言動もあるかもしれません。9歳児に訪れる次のような心や環境の変化をよく知り、ママも心構えをしておくと良いですね
子供同士の集団が形成される
小学3年生から高学年までの年代は「ギャングエイジ」と呼ばれ、この年代になると親と過ごす時間よりも友達と過ごす時間を優先し、子供だけの社会を構築し始めます。大人が干渉できない社会では、当然子供同士のトラブルも起こりやすく、トラブルの対応が苦手な子供にとっては、精神的負担も大きくなる時期なのです。
他者との違いを認識するようになる
「あの子は頭が良い」「この子はスポーツが得意だ」と自分と他の子を比較し、優劣などの自分との違いを認識するようになると、優越感や劣等感が芽生えてきます。さらに、今までの自分が中心である世界から抜け出し、周囲の状況がよく見えるようになったり、周囲から自分がどう思われるかが気になったりするようになるのです。
自主性が生まれると、他の人とコミュニケーションを取って、自分の気持ちや考えを伝えようとします。しかし、現代の子は核家族化や少子化で、幼少期に世代の違う人や兄弟姉妹と接して培われるはずのコミュニケーション能力が育っていないため、他の人とのコミュニケーションが上手にとれずにストレスを感じることがあります。
9歳の壁にぶつかるとどうなるの?
では、9歳の壁にぶつかると、その後の子供の成長にどのような影響があるのでしょうか?子供が壁にぶつかるとどうなるのかを前もって知っておくと、子供のちょっとした変化も見逃さないようにして、適切な対応ができるように心の準備ができますね。考えられる影響には次の3つがあげられます。
勉強についていけなくなる
低学年の頃は難なく勉強についていけていた子でも、小学3年から4年になると、勉強についていけなくなることがあります。低学年の学習では、目で見て単純に理解できるようなものや、暗記すれば簡単に回答できるものがほとんどで、算数では、足し算や引き算も指で数えれば答えに辿りつくことができます。
ところが、小学3年から4年になると、普段の生活に馴染みのない分数や少数の計算や文章問題が中心となり、答えを導き出すには抽象的思考や論理的思考、応用力が必要になってくるため、これらの力が元々備わっていない子は、授業についていけなくなることがあるのです。
授業についていけなくなると、勉強がつまらなくなり、学習に対するモチベーションが下がるので、勉強をますますしなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
他者に対する劣等感が強くなる
身体だけでなく心も大きく変化する9歳頃では、他の人と自分の違いを比べる場面が増えてきます。自分が他の人と違うのは当然で、運動が得意な子もいれば苦手な子もいることは、社会では当たり前のことなんだと気づきはじめます。
しかし、9歳頃は、初めて自分と他の人とを比較するようになる時期であるので、自分の苦手なことや駄目なところを思い知るのも初めての経験であり、劣等感が強くなってしまうこともあります。劣等感が強いと自己否定をするようになったり自分に自信が持てなくなったりして、勉強や運動に対する意欲もなくなってしまうのです。
社会性・共感性が育たない
9歳の壁を迎えると、子供は自分だけの世界から抜け出し、他の人と関わるようになり外の世界へと出て行こうとします。外の世界では、自分だけの世界よりも少なからずストレスを受けることになりますが、そのストレスによる精神的負担が大きすぎると、壁につまずいてしまうのです。
一旦壁につまずくと、ストレスを受ける外の世界よりも自分だけの世界の方が良いと感じて引きこもってしまい、他の人と上手に付き合っていこうとする社会性や共感性が育たなくなってしまうのです。
9歳の壁を乗り越えるための5つのポイント
9歳の壁につまずきそうになったとき、上手く乗り越えることができるように、子供に手助けしてあげられる自信がありますか?9歳の壁を上手く乗り越えることができるかどうかで、その後の成長や親子関係も変わってきます。ここでは、9歳の壁を乗り越えるためのポイントを5つ紹介しましょう。
@勉強の楽しさを経験させる
勉強につまずかないようにするために、親は先走って答えを教えてしまうことがありますよね。しかし、答えを教えるのではなく、問題を解く方法を教えることの方が大切なのです。勉強がつまらないと感じている子でも、自分の力で答えを導き出せれば達成感や喜びを味わうことができ、勉強を楽しいと感じるようになるのです。
問題を解く過程を親子で楽しみ、問題が解けたときの達成感や喜びを親子で共有することで、勉強の楽しさを実感できるようになります。勉強の楽しさを経験できれば、モチベーションも上がり9歳の壁でつまずきかけたとしても、乗り越えることができますよ。
A遊びの中で自主性や自発性を養う
子供の発想力は無限大で、遊びに関しては天才といっても良いでしょう。大人は常識の方を優先させてその発想力を奪ってしまう傾向にあるのですが、もし子供が、本来のおもちゃの遊び方と違う遊びをしていても無理に変えようとせず、自由に遊ばせるようにしましょう。
B親離れを促す
ほとんどの場合9歳頃になると、親よりも友達との付き合いを大事にするようになり、親離れが始まります。友人関係も変わり、今までの友達とは違ったタイプの子と仲良くなることも珍しくありません。今まで親の言いなりだった子も親に反抗するようになることがあります。
親としては子供の変化や反抗に免疫がなく、思わず押さえつけてしまうものですが、そうなると子供は親離れできなくなってしまいます。親離れできないと、いつまで経っても自主性が育ちません。子供の問題にあれこれかかわるのは控えるようにしましょう。「子供が変わってしまった」とさみしく思う気持ちも分かりますが、子供の親離れを促すには親の子離れも大事なのです。子離れできない親にならないように注意しましょうね。
C自分で問題を解決させる
子供に問題が生じたときに、親が手取り足取り解決方法を教えるのではなく、まずは自分自身で考えさせたり工夫させたりするようにしましょう。親が何でも教えて自分自身で考える機会を奪ってしまうと、成長してからも自主性が獲得できずに、他人任せにするようになってしまいます。
子供には答えを導き出すことよりも、自分自身で考え、工夫することが大切であるということを伝えましょう。子供に起こった問題を、自分の力で解決することで達成感が得られ、自信が獲得できるのです。自分自身で解決することが難しいようなら、まずは、問題を解決するための簡単なヒントを一つだけ教えてあげることから始めていくといいですね。
D温かい目で見守る
大人になると失敗することが悪いことのように思えて、親は子供に失敗させないようにすることを重視して子育てしてしまいます。子供に失敗させないように導き、ついつい手を貸してしまうのです。しかし、失敗を知らず挫折をしないままでは、近い将来何かにつまずいたときに、すぐに立ち直れなかったり逃げてしまったりすることがあります。
「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、失敗することは悪いことではありません。失敗を恐れていては何もできないのです。何でも子供より先回りして失敗させないようにするのではなく、子供がやろうとしていることを信じて温かく見守るようにしましょう。
以上、いかがでしたでしょうか?
当クラブのバスケットボールの指導(者)も、単なるバスケ指導だけではなく、上記のことを念頭において、大切なお子様と関わり、父兄の方々とも相互理解・協力を得ながら、歩み進めることが重要と思っております。
多くのミニバスチームの指導者は、残念ながら上記のことなど全く無知で、単に自分の目指す・思う指導方法にてのチーム形成をし、また特定の子供のみにバスケ指導をするというチーム・指導者がほとんどであります。
が、小学生スポーツは体格差、成長段階の差がありますので、単に目先のバスケ習得のみではなく、たくさんの子供の社会生活の一つとしての成長をサポートするという視点を持って頂きたいと説に願います。
良き指導者・ミニバスチームを選択するということも親の皆様の重要な役割であります。
しっかりと考えて、大切なお子様が関わるチーム・指導者を選定・選択して下さいね!!
人生にはいくつかの壁がありますが、子供が成長していく過程でも、さまざまな壁にぶつかることがあります。その一つに9歳の壁で、10歳の壁、小4の壁とも言われます。この壁をどう乗り越えるかが、その後の成長にも大きく関係してくることから、パパやママは9歳の壁についてよく知っておく必要があるのです。
そこで、9歳の壁について、9歳頃の子供の心境や壁にぶつかるとどうなるのか、壁を上手に乗り越えるコツなどを詳しく解説します。9歳の壁について正しく理解し、子供が壁の前に立ち止まったときに、親として何をしてあげればいいのかをいっしょに考えていきましょう。
9歳の壁とは?
元々は、障害のある子供が9歳頃になって、学習面や言語面の発達においてぶつかる壁のことを「9歳の壁」と呼んでいました。しかし、最近は、障害のない子供であっても9〜10歳になると学習面でつまずくことや、運動面でも個人差が大きくなることで、9歳の壁という言葉が一般的に使われるようになったのです。
この時期は、身体だけでなく心も急激に発達することから、学習面や運動面でつまずくと、今まで感じたことがなかった劣等感というものを持ってしまうことがあり、これが壁を感じるきっかけになります。9歳の壁は、これから先のさまざまな問題を解決する力をつけるチャンスでもあるので、親子で力を合わせて上手く乗り越えたいですね。
9歳児に訪れる心や環境の変化
9歳の壁にぶつかる要因は、9歳という年齢が成長の節目であること、この時期ならではの心と環境に変化が起こることが考えられます。身体が大きくなるだけでなく心も成長しているので、ママから見れば驚くような言動もあるかもしれません。9歳児に訪れる次のような心や環境の変化をよく知り、ママも心構えをしておくと良いですね
子供同士の集団が形成される
小学3年生から高学年までの年代は「ギャングエイジ」と呼ばれ、この年代になると親と過ごす時間よりも友達と過ごす時間を優先し、子供だけの社会を構築し始めます。大人が干渉できない社会では、当然子供同士のトラブルも起こりやすく、トラブルの対応が苦手な子供にとっては、精神的負担も大きくなる時期なのです。
他者との違いを認識するようになる
「あの子は頭が良い」「この子はスポーツが得意だ」と自分と他の子を比較し、優劣などの自分との違いを認識するようになると、優越感や劣等感が芽生えてきます。さらに、今までの自分が中心である世界から抜け出し、周囲の状況がよく見えるようになったり、周囲から自分がどう思われるかが気になったりするようになるのです。
自主性が生まれると、他の人とコミュニケーションを取って、自分の気持ちや考えを伝えようとします。しかし、現代の子は核家族化や少子化で、幼少期に世代の違う人や兄弟姉妹と接して培われるはずのコミュニケーション能力が育っていないため、他の人とのコミュニケーションが上手にとれずにストレスを感じることがあります。
9歳の壁にぶつかるとどうなるの?
では、9歳の壁にぶつかると、その後の子供の成長にどのような影響があるのでしょうか?子供が壁にぶつかるとどうなるのかを前もって知っておくと、子供のちょっとした変化も見逃さないようにして、適切な対応ができるように心の準備ができますね。考えられる影響には次の3つがあげられます。
勉強についていけなくなる
低学年の頃は難なく勉強についていけていた子でも、小学3年から4年になると、勉強についていけなくなることがあります。低学年の学習では、目で見て単純に理解できるようなものや、暗記すれば簡単に回答できるものがほとんどで、算数では、足し算や引き算も指で数えれば答えに辿りつくことができます。
ところが、小学3年から4年になると、普段の生活に馴染みのない分数や少数の計算や文章問題が中心となり、答えを導き出すには抽象的思考や論理的思考、応用力が必要になってくるため、これらの力が元々備わっていない子は、授業についていけなくなることがあるのです。
授業についていけなくなると、勉強がつまらなくなり、学習に対するモチベーションが下がるので、勉強をますますしなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
他者に対する劣等感が強くなる
身体だけでなく心も大きく変化する9歳頃では、他の人と自分の違いを比べる場面が増えてきます。自分が他の人と違うのは当然で、運動が得意な子もいれば苦手な子もいることは、社会では当たり前のことなんだと気づきはじめます。
しかし、9歳頃は、初めて自分と他の人とを比較するようになる時期であるので、自分の苦手なことや駄目なところを思い知るのも初めての経験であり、劣等感が強くなってしまうこともあります。劣等感が強いと自己否定をするようになったり自分に自信が持てなくなったりして、勉強や運動に対する意欲もなくなってしまうのです。
社会性・共感性が育たない
9歳の壁を迎えると、子供は自分だけの世界から抜け出し、他の人と関わるようになり外の世界へと出て行こうとします。外の世界では、自分だけの世界よりも少なからずストレスを受けることになりますが、そのストレスによる精神的負担が大きすぎると、壁につまずいてしまうのです。
一旦壁につまずくと、ストレスを受ける外の世界よりも自分だけの世界の方が良いと感じて引きこもってしまい、他の人と上手に付き合っていこうとする社会性や共感性が育たなくなってしまうのです。
9歳の壁を乗り越えるための5つのポイント
9歳の壁につまずきそうになったとき、上手く乗り越えることができるように、子供に手助けしてあげられる自信がありますか?9歳の壁を上手く乗り越えることができるかどうかで、その後の成長や親子関係も変わってきます。ここでは、9歳の壁を乗り越えるためのポイントを5つ紹介しましょう。
@勉強の楽しさを経験させる
勉強につまずかないようにするために、親は先走って答えを教えてしまうことがありますよね。しかし、答えを教えるのではなく、問題を解く方法を教えることの方が大切なのです。勉強がつまらないと感じている子でも、自分の力で答えを導き出せれば達成感や喜びを味わうことができ、勉強を楽しいと感じるようになるのです。
問題を解く過程を親子で楽しみ、問題が解けたときの達成感や喜びを親子で共有することで、勉強の楽しさを実感できるようになります。勉強の楽しさを経験できれば、モチベーションも上がり9歳の壁でつまずきかけたとしても、乗り越えることができますよ。
A遊びの中で自主性や自発性を養う
子供の発想力は無限大で、遊びに関しては天才といっても良いでしょう。大人は常識の方を優先させてその発想力を奪ってしまう傾向にあるのですが、もし子供が、本来のおもちゃの遊び方と違う遊びをしていても無理に変えようとせず、自由に遊ばせるようにしましょう。
B親離れを促す
ほとんどの場合9歳頃になると、親よりも友達との付き合いを大事にするようになり、親離れが始まります。友人関係も変わり、今までの友達とは違ったタイプの子と仲良くなることも珍しくありません。今まで親の言いなりだった子も親に反抗するようになることがあります。
親としては子供の変化や反抗に免疫がなく、思わず押さえつけてしまうものですが、そうなると子供は親離れできなくなってしまいます。親離れできないと、いつまで経っても自主性が育ちません。子供の問題にあれこれかかわるのは控えるようにしましょう。「子供が変わってしまった」とさみしく思う気持ちも分かりますが、子供の親離れを促すには親の子離れも大事なのです。子離れできない親にならないように注意しましょうね。
C自分で問題を解決させる
子供に問題が生じたときに、親が手取り足取り解決方法を教えるのではなく、まずは自分自身で考えさせたり工夫させたりするようにしましょう。親が何でも教えて自分自身で考える機会を奪ってしまうと、成長してからも自主性が獲得できずに、他人任せにするようになってしまいます。
子供には答えを導き出すことよりも、自分自身で考え、工夫することが大切であるということを伝えましょう。子供に起こった問題を、自分の力で解決することで達成感が得られ、自信が獲得できるのです。自分自身で解決することが難しいようなら、まずは、問題を解決するための簡単なヒントを一つだけ教えてあげることから始めていくといいですね。
D温かい目で見守る
大人になると失敗することが悪いことのように思えて、親は子供に失敗させないようにすることを重視して子育てしてしまいます。子供に失敗させないように導き、ついつい手を貸してしまうのです。しかし、失敗を知らず挫折をしないままでは、近い将来何かにつまずいたときに、すぐに立ち直れなかったり逃げてしまったりすることがあります。
「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、失敗することは悪いことではありません。失敗を恐れていては何もできないのです。何でも子供より先回りして失敗させないようにするのではなく、子供がやろうとしていることを信じて温かく見守るようにしましょう。
以上、いかがでしたでしょうか?
当クラブのバスケットボールの指導(者)も、単なるバスケ指導だけではなく、上記のことを念頭において、大切なお子様と関わり、父兄の方々とも相互理解・協力を得ながら、歩み進めることが重要と思っております。
多くのミニバスチームの指導者は、残念ながら上記のことなど全く無知で、単に自分の目指す・思う指導方法にてのチーム形成をし、また特定の子供のみにバスケ指導をするというチーム・指導者がほとんどであります。
が、小学生スポーツは体格差、成長段階の差がありますので、単に目先のバスケ習得のみではなく、たくさんの子供の社会生活の一つとしての成長をサポートするという視点を持って頂きたいと説に願います。
良き指導者・ミニバスチームを選択するということも親の皆様の重要な役割であります。
しっかりと考えて、大切なお子様が関わるチーム・指導者を選定・選択して下さいね!!