2017年02月14日 [Default]
「チーム」とはなんなのか?を知る。
新しくチーム(リーダー)になる皆さんに、一番はじめにしてもらいたいことは「チーム」とはなんなのかを知るということです。
良く「チーム作り」と言いますが、「何がチームを作るのか」というチームの要素を良く知っていないのでは作れるものも作れません。
「群衆」「集団」「チーム」
人の集まりを表す言葉に「群衆」・「集団」・「チーム」があります。
3つの内「群衆」はほかふたつとは明確に違います。
群衆は単なる2人以上の人の集まりと定義されています。
簡単な例を挙げると、渋谷スクランブル交差点の人混み、通勤ラッシュの電車の乗客などです。
特に何も目的なく全く関係ない人たちが、ただ同じ場所にいるというだけです。
「集団」はどう定義づけられているのでしょう?
集団の特徴には以下のものがあります。
• 2人以上である
• メンバーがお互いにコミュニケーションを取り合っている
• 集団としての何らかの目的を持っている
集団の例としては、小・中・高校のクラスなどが挙げられます。
そして「チーム」は集団がより高度に発達したものとして定義づけられます。
その要素には以下のものがあります。
• 2人以上である
• メンバーがお互いにコミュニケーションを取り合っている
この2つは集団と共通のものです。
そして、集団が発達したものとして表れるチームの要素は以下のものです。
• 集団の時よりも明確で価値のある目標がある
• 目標を達成するための役割を割り振られている
• 外部との境界線がはっきりしている
学校のクラスが、クラス対抗の運動会や球技大会の時に、他のクラスを対戦相手として意識して、大会優勝のために出場する競技をメンバーの適性をみて割り振ったり、大会のための練習をしたりするような状態の時がイメージとしてわかりやすいと思います。
よりレベルの高い「チーム」の特徴
最低限、前述の特徴が備わっているのがチームと呼べると思います。そしてチームの中でもよりレベルが高くなってくると......
• チームのメンバーが、それぞれの役割、長所、短所やチームの戦術、作戦などを共通認識として共有できている
• 「おれたちは強い!」というように自分たちのチームに関する自信が高い
こういった特徴もみられてきます。これらの特徴は心理的な特徴ですが、チームでの活動時に直接的にメンバーの行動に影響を与える可能性があります。
具体的な例をお話しします。
私がとなるのバスケの超強豪校の監督にインタビューを行ったときの話です。
私が監督にいいチームの特徴を聴いたときのことでした。
「いいチームというのは互いのプレーの長所や短所を理解しあっています。例えば、ある選手の右足にボールを持ちドリブルをしたとしましょう。この選手は右足でボールを扱えば天下一品!とても良いプレーをする!と他の選手がわかっているのでその瞬間に一斉に攻撃的な動き出しができるんです!!
また、もしこの選手の左足でドリブルが始まってしまったら、この選手は途端にコントロールの精度が落ちるので、途端に今度は全員がフォローの動きに回ることができる!」
監督はこのようにおっしゃっていました。まさに選手間の共通理解の重要性を感じさせるお話でした。
これらの特徴をスポーツ心理学の分野では「チームメンタルモデル」と呼んでいます。
もうひとつ具体的な話として、こんな話もされていました......
「長年監督をやっていると、試合前のウォーミングアップの時点で勝てるかどうかわかってしまうんです。あーこれは負けるな〜と思ったときはたいてい負けちゃいます。」
僕が「それはなぜわかるんですか?」と聴いたところ......
「相手の雰囲気にのまれてしまっているのが見えるからですね。相手が強いんじゃないかな?とか俺たち勝てるかな?とかそんな風に思ってしまっているのが見て取れるときは負けちゃいますね。」
このように答えてくれました。
個人競技にも言えることですが、自信があるのとないのとでは行動の選択やプレーの思い切りの良さが大きく変わってきます。もちろんチームにおいてもそれは変わりません。
自分たちが強い!と思っていた方が試合で思いっきりプレーできるし、逆に自分たちの強さに疑問があるようなら、プレーは小っちゃく守りに入るようなプレーになってしまいます。
監督の感じていたことはまさにこのことだったんですね。
このような、チームの自信のことを「集団効力感」といい、チームスポーツ研究ではとても重要視されている特徴です。
「チームメンタルモデル」、「集団効力感」、このふたつの心理的な特徴も意識してチーム作りをすることができれば、より強いチームを目指せるのではないでしょうか?
本当にチームになれていますか?
いかがでしたでしょうか?私が現場でいろいろなチームを見てきて、実ははじめの方で書いたチームの特徴ですら、あいまいになっているチームが多いような印象を持っています。
チームを強くしようと考えている皆さん、まずは本当に自分のチームがチームであるのかどうか?を考えてみると良いでしょう。まずはそこからやってみましょう!
最近、多くのミニバスチームは新チームになったとたんに練習試合・大会ばかりに参加させ、試合を通しての真のチームづくりをするのではなく、試合慣れをさせていわば【訓練】をして、試合に勝つことのみの勝利至上主義へ向っているチームばかりです・・・
これって、小学生の柔軟なアタマとカラダの発育段階での大事な時期に必要なのですかね・・・??
【訓練】で勝つチームづくりをしている指導者・保護者・子供達は、想定の範囲内でしかアタマ=思考とカラダ=反応が出来ないため、想定の範囲外時のセルフコントーロール・・・自分達で修復するコトができない子供になってしまってます。
これって、中学・高校・それ以降に進み、いずれ社会人としてステージに立った際にも、自分で解決することが出来ず、「指示待ち人間=ロボット人間」の様な人材育成へと繋がることを多くの指導者は残念ながら気付いておりません・・・
それはそうですよね、今のミニバスの土壌は、いかに大会・試合で勝つこと・・・に皆がその一点にしか目を向けさせない運営をしているから・・・
なので、当クラブはその様なルール・枠組みには入らずに、独自の選手育成プログラム計画にて、大切なお子様を将来、社会に出てからもしっかりと自分を持って活躍できることを第一に考えて取り組んでおります。
目先のミニバス大会の勝利のみに目を向けず、遠い先の子供のイキイキとした活躍する姿を目指して、「今、私たちにできること」、「今、当クラブに出来ること」とは何かを常に考えて取り組んでおります。
子供のミニバスケットボール(バスケットボール)の真の価値・楽しさ・プレイの意図・目的とは何なのかを、親が楽しむ・喜ぶ・コーチが喜ぶ・勝って自己満足・優越感に浸ること・おごぶることをせず、大切な子供のことを見つめ・向き合うことを第一に・・・
これをお読みの方にて、今一度、小学生スポーツ・ミニバスケットボールの意図・目的とは何なのかを、もし、現在所属してるチームの活動理念・方針・ビジョン・指導者のスタンス・指導方法、父兄の取り巻く環境と要求・要望、これって子供中心の運営団体・チームであるかをしっかりと考えて下さいね!!
未来ある子供の大切な環境ステージの提供、子供の輝く目を絶やさないためにも・・・
新しくチーム(リーダー)になる皆さんに、一番はじめにしてもらいたいことは「チーム」とはなんなのかを知るということです。
良く「チーム作り」と言いますが、「何がチームを作るのか」というチームの要素を良く知っていないのでは作れるものも作れません。
「群衆」「集団」「チーム」
人の集まりを表す言葉に「群衆」・「集団」・「チーム」があります。
3つの内「群衆」はほかふたつとは明確に違います。
群衆は単なる2人以上の人の集まりと定義されています。
簡単な例を挙げると、渋谷スクランブル交差点の人混み、通勤ラッシュの電車の乗客などです。
特に何も目的なく全く関係ない人たちが、ただ同じ場所にいるというだけです。
「集団」はどう定義づけられているのでしょう?
集団の特徴には以下のものがあります。
• 2人以上である
• メンバーがお互いにコミュニケーションを取り合っている
• 集団としての何らかの目的を持っている
集団の例としては、小・中・高校のクラスなどが挙げられます。
そして「チーム」は集団がより高度に発達したものとして定義づけられます。
その要素には以下のものがあります。
• 2人以上である
• メンバーがお互いにコミュニケーションを取り合っている
この2つは集団と共通のものです。
そして、集団が発達したものとして表れるチームの要素は以下のものです。
• 集団の時よりも明確で価値のある目標がある
• 目標を達成するための役割を割り振られている
• 外部との境界線がはっきりしている
学校のクラスが、クラス対抗の運動会や球技大会の時に、他のクラスを対戦相手として意識して、大会優勝のために出場する競技をメンバーの適性をみて割り振ったり、大会のための練習をしたりするような状態の時がイメージとしてわかりやすいと思います。
よりレベルの高い「チーム」の特徴
最低限、前述の特徴が備わっているのがチームと呼べると思います。そしてチームの中でもよりレベルが高くなってくると......
• チームのメンバーが、それぞれの役割、長所、短所やチームの戦術、作戦などを共通認識として共有できている
• 「おれたちは強い!」というように自分たちのチームに関する自信が高い
こういった特徴もみられてきます。これらの特徴は心理的な特徴ですが、チームでの活動時に直接的にメンバーの行動に影響を与える可能性があります。
具体的な例をお話しします。
私がとなるのバスケの超強豪校の監督にインタビューを行ったときの話です。
私が監督にいいチームの特徴を聴いたときのことでした。
「いいチームというのは互いのプレーの長所や短所を理解しあっています。例えば、ある選手の右足にボールを持ちドリブルをしたとしましょう。この選手は右足でボールを扱えば天下一品!とても良いプレーをする!と他の選手がわかっているのでその瞬間に一斉に攻撃的な動き出しができるんです!!
また、もしこの選手の左足でドリブルが始まってしまったら、この選手は途端にコントロールの精度が落ちるので、途端に今度は全員がフォローの動きに回ることができる!」
監督はこのようにおっしゃっていました。まさに選手間の共通理解の重要性を感じさせるお話でした。
これらの特徴をスポーツ心理学の分野では「チームメンタルモデル」と呼んでいます。
もうひとつ具体的な話として、こんな話もされていました......
「長年監督をやっていると、試合前のウォーミングアップの時点で勝てるかどうかわかってしまうんです。あーこれは負けるな〜と思ったときはたいてい負けちゃいます。」
僕が「それはなぜわかるんですか?」と聴いたところ......
「相手の雰囲気にのまれてしまっているのが見えるからですね。相手が強いんじゃないかな?とか俺たち勝てるかな?とかそんな風に思ってしまっているのが見て取れるときは負けちゃいますね。」
このように答えてくれました。
個人競技にも言えることですが、自信があるのとないのとでは行動の選択やプレーの思い切りの良さが大きく変わってきます。もちろんチームにおいてもそれは変わりません。
自分たちが強い!と思っていた方が試合で思いっきりプレーできるし、逆に自分たちの強さに疑問があるようなら、プレーは小っちゃく守りに入るようなプレーになってしまいます。
監督の感じていたことはまさにこのことだったんですね。
このような、チームの自信のことを「集団効力感」といい、チームスポーツ研究ではとても重要視されている特徴です。
「チームメンタルモデル」、「集団効力感」、このふたつの心理的な特徴も意識してチーム作りをすることができれば、より強いチームを目指せるのではないでしょうか?
本当にチームになれていますか?
いかがでしたでしょうか?私が現場でいろいろなチームを見てきて、実ははじめの方で書いたチームの特徴ですら、あいまいになっているチームが多いような印象を持っています。
チームを強くしようと考えている皆さん、まずは本当に自分のチームがチームであるのかどうか?を考えてみると良いでしょう。まずはそこからやってみましょう!
最近、多くのミニバスチームは新チームになったとたんに練習試合・大会ばかりに参加させ、試合を通しての真のチームづくりをするのではなく、試合慣れをさせていわば【訓練】をして、試合に勝つことのみの勝利至上主義へ向っているチームばかりです・・・
これって、小学生の柔軟なアタマとカラダの発育段階での大事な時期に必要なのですかね・・・??
【訓練】で勝つチームづくりをしている指導者・保護者・子供達は、想定の範囲内でしかアタマ=思考とカラダ=反応が出来ないため、想定の範囲外時のセルフコントーロール・・・自分達で修復するコトができない子供になってしまってます。
これって、中学・高校・それ以降に進み、いずれ社会人としてステージに立った際にも、自分で解決することが出来ず、「指示待ち人間=ロボット人間」の様な人材育成へと繋がることを多くの指導者は残念ながら気付いておりません・・・
それはそうですよね、今のミニバスの土壌は、いかに大会・試合で勝つこと・・・に皆がその一点にしか目を向けさせない運営をしているから・・・
なので、当クラブはその様なルール・枠組みには入らずに、独自の選手育成プログラム計画にて、大切なお子様を将来、社会に出てからもしっかりと自分を持って活躍できることを第一に考えて取り組んでおります。
目先のミニバス大会の勝利のみに目を向けず、遠い先の子供のイキイキとした活躍する姿を目指して、「今、私たちにできること」、「今、当クラブに出来ること」とは何かを常に考えて取り組んでおります。
子供のミニバスケットボール(バスケットボール)の真の価値・楽しさ・プレイの意図・目的とは何なのかを、親が楽しむ・喜ぶ・コーチが喜ぶ・勝って自己満足・優越感に浸ること・おごぶることをせず、大切な子供のことを見つめ・向き合うことを第一に・・・
これをお読みの方にて、今一度、小学生スポーツ・ミニバスケットボールの意図・目的とは何なのかを、もし、現在所属してるチームの活動理念・方針・ビジョン・指導者のスタンス・指導方法、父兄の取り巻く環境と要求・要望、これって子供中心の運営団体・チームであるかをしっかりと考えて下さいね!!
未来ある子供の大切な環境ステージの提供、子供の輝く目を絶やさないためにも・・・